安倍政権のPCR検査「ハードル高すぎ」に、厚労官僚からも怒りの声

韓国ではとっくに1日2万件なのに…
時任 兼作 プロフィール

韓国ではとっくに1日2万件なのに…

追加されたのは、

(3)発熱に加えて呼吸器症状があり、入院を要する肺炎が疑われる
(4)医師が総合的に判断した結果、感染の疑いがある

との条件だ。しかしながら、(3)(4)に該当したとしても、すぐに検査は受けられない。

インフルエンザやそのほかの呼吸器感染症の検査を行ったうえ、それらの感染がなかったと判明するか、あるいは感染がわかって治療しても症状が治まらないことが明らかになって、初めてPCR検査への道が開ける。これだけの関門をくぐっても、検査はまだだ。これでようやく「PCR検査の実施について保健所に相談」することになるのである。

こうした抑制の結果、感染者がいちばん多い東京都の場合、2月から3月にかけて4万件を超える相談が「帰国者・接触者相談センター」に寄せられたものの、PCR検査が受けられたのは、そのわずか2%強、1000件を下回るほどの絞り込みようだった。検査希望者の大半が受けられなかったと言うべきだろう。

 

この間、隣の韓国では積極的に検査が行われていた。

感染者が激増した2月下旬、韓国はPCR検査を保健所以外でも実施。車に乗った状態で検査が受けられる「ドライブスルー方式」を採用し、3月上旬にかけては一日あたり2万件もの検査がなされた。さらに同月下旬には、検査対象者が一人ずつ透明のブースに歩いて入り、医師が外側から検査する「ウォーキングスルー」と呼ばれる方式も採用。検査時間の短縮も可能にし、いまや感染の山場を越えた。