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売り上げ9割減、ゼロも…「コロナ恐慌」の直撃を受けた業界の本音

このままでは破産、倒産の連鎖が始まる

航空会社、ホテルなどは大変そうだが、この事態もそのうち収まるだろう—。そう思ってはいないだろうか。実は「コロナ恐慌」は、あなたが知らないうちに多くの業界、職種に影を落としている。

2月には冗談を言っていたのに…

「3月中の仕事が17〜18件、4月の分もすでに4〜5件がキャンセルになっています。落語の場合、割と早くから仕事が埋まるので、急に予定が空いても代わりの仕事が入ることはほとんどない。もう諦めの境地です」

そう語るのは、落語家の桂福丸さん。

新型コロナウイルスの流行は、多くの企業、業界に多大なダメージを与えている。新聞やテレビでは、大企業の業績や東京五輪の行方ばかりが取り沙汰されているが、実はもっと広く、深く、余波は広がっているのだ。各業界の悲痛な声を紹介しよう。

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コロナの影響と言われて、葬儀場を思い浮かべる人は少ないのではないだろうか。しかし、都内の葬儀場の担当者はこう語る。

「お通夜や葬儀はやらないというわけにはいきませんが、参列人数や式の規模を縮小する方が増えています。

高齢者の方が多数集まるのをできるだけ避けるため、高齢の方の列席をご遠慮願うご遺族もいます。それと、四十九日や一周忌など、急ぎではないものは、延期されるお客様が多いです」

 

延期といっても、後に実際に執り行われるかはわからない。今後、通夜・葬儀も家族葬で行うケースが増えると見られる。

結婚式場も同様だ。「約5割のカップルが、招待客を減らしたり、ガーデンパーティ(屋外)に切り替えたりと、式の変更を行っている」(都内のブライダル企業社員)という状況なのだ。

「リーマンショックや東日本大震災のときよりも客足は落ち込んでいます。新型コロナの流行が始まって以降、うちの店では延べ2000人以上分の予約がキャンセルになりました。この状況があと1〜2ヵ月も続けば、店を閉めるしかありません」

そう話すのは、ある銀座のすし店の店主。中国人富裕層が来日しなくなった、「手で握る」という行為が敬遠された、といったことが要因のようだ。

飲食業界の他の業種も、大きな被害を被っている。コロナの影響で2月末から3月末まで閉鎖されているのが豊洲市場。飲食店の利用やマグロの解体見学などはできないが、卸業者は営業を続けている。東京魚市場卸協同組合の三浦進理事が語る。