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赤ちゃん用品大手「コンビ」が業界トップのシェアを獲得し続けるワケ

五嶋啓伸社長に聞いた

ベビーカーや抱っこひも、子供用の食事グッズ、おもちゃなど、子育てに欠かせないアイテムを幅広く製造・販売する「コンビ」を取材した。創業は1957年で、子育てグッズ市場で最大級のシェアを誇り、社名は「親子のコンビ」を応援したいという思いに由来する。五嶋啓伸社長(58歳)に話を聞いた。

心地よさを追求する

商品開発と世の中を思う気持ちは繋がっています。当社のスウィングベッド(赤ちゃんを寝かしつけるための揺れるベッド)「ネムリラ」は、お身体の不自由なお母様に「揺らし続けるのがつらい」とご意見いただいたことがきっかけで電動化しています。

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完成した商品は人気になっただけでなくその後も進化を続け、今では通常約40分かかる子供の寝かしつけが、平均5分36秒まで短縮するほど寝心地がよくなり医療現場でも使用されています。

また、商品開発は社員を思う気持ちとも繋がっています。当社は子供ができた社員に商品を総額10万円まで無料でプレゼントし、使用感をレポートしてもらうことで品質を向上させています。お客様や社員の幸せを思い続けることが、商品開発、経営戦略に繋がるのです。

 

学生時代は、学園祭で映画を撮るなど、漠然と「俳優になりたい」と考えていました。しかし、大学1年生の時に今の妻と知り合い、3年生の時に「私が養います」とプロポーズしてから考えが変わりました。

就職先は「とにかく給料のいいところに」と製薬会社を選び、友人が卒業旅行に行っている間も、昼は引っ越し、夜は市場でアルバイトをしてお金をため、結婚式の資金の一部にしました。就職したあと、大学の同期が集まると、みんな「仕事が大変」と言っていましたが、私は家族を守れる幸せを噛み締めていました。