ファシズムも共産主義も同じ「反民主主義」である
我々が十分注意すべきは、ポーランド侵攻によって悲惨な第2次世界大戦が始まったということである。
逆に言えば、英国首相であったネビル・チェンバレンを始めつい最近までの欧米や日本(悲しいことに日本は現在でも……)にはびこっていた媚中派同様、欧州の各国首脳には「媚ナチ派」があふれ、ナチ党の傍若無人な行為をそれまで黙って見過ごしていたのだ。

だから、図に乗ったヒットラーがポーランド侵攻を行ったのである。
もちろん、ポーランドは英仏の同盟国なのでさすがに見すごすことはできない。相互援助条約を元に9月3日にドイツに宣戦布告し、第2次世界大戦が始まった。
そして、「媚ナチ派」であるチェンバレンは失脚し、反ナチ派で冷や飯を食っていたチャーチルが首相に就任したのだ。
世界の歴史の悲劇を知っている我々日本国民は、二階自民党幹事長を始めとする「媚中派」に対して厳しい態度を示して悲劇が繰り返されないようにしなければならない。
重要なことは、ファシズムは社会(共産)主義者であったベニート・ムッソリーニ(イタリア社会党で活躍)が「共産主義(社会主義)」を「改良」して生み出したものであり、「反民主主義的性質」はまったく同じであるということだ。ヒットラーのナチ党は、ムッソリーニのファシスト党を師と仰いだ。
むしろ共産主義の方がファシズムよりも「反民主主義的」といえるであろう。ファシズム政権は一応選挙の洗礼を受けているが、共産主義中国を始めとする共産党政権は基本的に「暴力」で前政府を転覆させているので、国民の普通選挙の洗礼を受けていないのである。(念のため。現在のロシアでは、一応、普通選挙が行われている)。