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私たちの「個人情報」は大丈夫か?コロナ騒動の裏で進む動きについて

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感染者との接触者追跡アプリ

新型コロナ感染症が世界的に拡大し、欧米を中心に多くの死者が出ており、都市封鎖や入国禁止措置により人の移動自体が制限されている状態にある。日本は、都市封鎖はせず「自粛」によって人の移動や行動範囲を制限し、5月に入って日々報告される新規感染者数は顕著に減少してきている。

いかに感染拡大を緩やかにし抑えていくかが、世界的な関心になっており、その文脈で、日本を含めて世界各国でデジタル化された情報やデジタル技術・ツールの活用が議論され、実現・実施に向けて急速に動いている。これには、個人情報を収集・利用し、プライバシーに踏み込む方法やツールから、誰か識別可能な個人データの収集を最小限にしようとするものまでさまざまなものがある。

海外では、感染者などの管理、感染者との接触者の追跡・特定、検索履歴や調査回答などから人々の関心や傾向などの把握、人の動きの把握のためなどさまざまな目的ですでに実施されていることは、別稿で紹介したとおりだ。日本でも、政府が新型コロナ対策でパーソナルデータの活用や感染対策アプリの開発・実装などの準備を進めている。

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特に、世界的に開発や実装に向けた動きが急速に進み、日本でも準備が進むのが、感染者との接触者追跡アプリだ。
 
4月14日に竹本IT・科学技術担当大臣は閣議後の会見で、新型コロナの拡大防止に非常に有力な方法として、「感染経路を追跡するスマートフォン向けアプリの実証実験」を今月中に始めると発表。さらに17日にアプリは5月上旬に提供すると発表した。

 

スマホを使った接触者追跡アプリは、位置情報ではなくブルートゥースを使ったものと報道されている。シンガポール政府が開発し、3月20日に提供が開始されたTraceTogetherというアプリをベースに、日本では民間団体が開発中と報じられている。

ブルートゥースを使った接触者追跡アプリは、位置情報を利用せず、個人情報を随時収集するものではないため、プライバシーの侵害性が低いものとして、世界各国でも導入が本格的に進みそうな状況にある。