ガーゼがたっぷりのアベノマスク

いよいよ来ましたね、アベノマスク。
小さい小さいと聞いていましたが、ほんとに小さい。だけど、その分厚さに驚きました。一枚のガーゼを3つ折りにして5枚重ねにしているんですね。

じつは、かつて取材のために購入していたN95マスクが出てきました。感染症病棟で働く方々に必須と言われながら、いまやなかなか手に入らなくなった貴重な品。私の手元にアベノマスク、使い捨てマスク、そしてN95の3種類が揃ったのです。いったい何が違うのか? 使い捨てマスクは、本当に使い捨てないといけないのか? わかっていそうでわかっていなかったマスクの原理を調べてみました。その上で、私の疑問に答えていただいたアジア不織布協会の土谷英夫事務局長に感謝したいと思います。

(キャプ)奥がN95マスク、右手前が私の手元に来たアベノマスク(=ガーゼマスク)、左手前が一般的な使い捨てマスク。新型コロナ肺炎には自覚症状がない感染者(不顕性感染者)がいることが明らかになった現在では、健康な人であってもマスクは必携のものになりました 撮影/花房麗子

ちなみに理科系の素養のある方々は、ぜひ「日本エアロゾル学会」による「新型コロナウイルスや花粉症でのマスク装着に関する日本エアロゾル学会の見解」をお読みください。
そういえば、新型コロナウイルスにまつわり、さんざん「エアロゾル感染」という言葉が出てきます。でもエアロゾル、ってそもそもどんなもの……??? 前出の日本エアロゾル学会の定義によれば、「気体中に浮遊する微小な液体または固体の粒子」だそうですが、なかなかピンときません。あれこれ調べて、ようやく「エアロゾル」に該当する身近なものがわかりました。

オーデコロンです!

「エアロゾル」をオーデコロンと考えると、ウイルスが空気中に残るということも具体的にイメージしやすい Photo by iStock

あの、シュッと出るミストですね。たちまち揮発しますが、ほのかな香りが残ります。でも新型コロナウイルスは無味無臭。患者の呼気や咳などの水分が揮発してもウイルスは目に見えず、身体にまとわりついている……。そんな風に想像してみれば、私たちも警戒しやすいのではないでしょうか。

前回同様、いえ、それ以上に難解な化学工学を、なけなしの脳みそで身の回りのことに置き換えて書いています(泣)。以下のすべての文責は、「文系編集者」の私にあることを、はじめにお伝えしておきたいと思います。