〔PHOTO〕gettyimages

中国が「コロナ後の世界」の覇権を本気で握ろうとしている…!

マッチポンプ国家の「健康一帯一路」

中国の覇権戦略

中国が、新型コロナウイルスの封じ込めに成功、コロナ対策に大量生産したマスク、防護服、人工呼吸器、治療薬などを世界120ヵ国以上に送り、共産党独裁体制の優位性を訴えるとともに、「ポストコロナ」を見据えた覇権確保に乗り出している。

国営新華社通信は、「中国の巨大な犠牲や努力なくして、世界各国は感染と戦う貴重な時間を得ることが出来なかった」と主張、党機関紙の人民日報は、「感染症の状況に対する党中央の判断が正確で、措置が強力で効果的だった」と胸を張る。

確かに私権を認めず都市を封鎖、批判は許さず国民を統制することでウイルスを征圧する“荒技”は、中国ならではのもの。

だが、「西側諸国の黄金時代は終わった。世界を主導する力に変化が表れている」(金燦栄・中国人民大学教授)と、中国の時代の幕開けを宣言されると、湖北省武漢市が「発症の地」だけに、容認しがたい。

〔PHOTO〕gettyimages
 

世界のマスク生産数の約半分を占める中国が、国家管理して送り先を決めるために、日本はもちろん各国でマスク不足が深刻化している。そのマスクを主軸に行う医療支援は、「健康シルクロード」「健康一帯一路」と呼ばれる。

自分で火を付け消火にかかって益を得る行為は、「マッチポンプ」と批判される。コロナウイルスという火を出し、医療支援で鎮火、中国との連帯を訴えるような唯我独尊を認める国家は少なかろう。

この続きは、プレミアム会員になるとご覧いただけます。
現代ビジネスプレミアム会員になれば、
過去の記事がすべて読み放題!
無料1ヶ月お試しキャンペーン実施中
すでに会員の方はこちら