2020.04.29
# アレルギー

子どものアトピー性皮膚炎は、自然に良くなりますか?専門医が回答!

「早めの治療」が必要な理由も解説
ほむほむ プロフィール

まだ決定的とはいえませんが、その可能性を示すようなデータは続々と発表されています。

たとえば、日本で生まれたハイリスクの赤ちゃんに、新生児期から保湿剤をしっかり塗ると、アトピー性皮膚炎の発症が少なくなることが報告されています※6
※6)Horimukai K, et al. J Allergy Clin Immunol 2014; 134:824-30.e6.

「アレルギーへの入り口」を食い止める方法

さらにその研究結果を確認すると、「アトピー性皮膚炎を発症した子ども」は、「アトピー性皮膚炎を発症しなかった子ども」よりも、卵に対するIgE抗体(アレルギーになっている可能性を示す値)の陽性になっている確率が3倍近く高くなっていました。

 

つまり、皮膚の状態が悪化するとアレルギー体質になりやすくなるということです。

皮膚の状態が悪化して感作される、つまりIgE抗体ができてアレルギー体質になることを、「経皮感作」といいます。

子どもの時期のアトピー性皮膚炎はアレルギー体質になりやすくし、他のアレルギー疾患、すなわち食物アレルギーや気管支喘息の発症リスクも高くなることが推測されています※7
※7)Lowe AJ, et al. Ann Allergy Asthma Immunol 2018; 120(2): 145-51.

この「経皮感作」、すなわち皮膚状態の悪化がアレルギーへの入り口になっているのではないかという考え方は、多くの専門家が納得するものになってきており、やはり早めの治療は有用でしょう。

では、どう治療すれば上手くいくのでしょうか。

そのためのポイントは、1:スキンケア2:薬物療法3:悪化要因対策です。
それぞれ、安全に効果的に治療を進める方法や注意点がありますので、丁寧に説明してくださるかかりつけ医に指導いただくことが重要です。

このたび上梓した書籍『マンガでわかる! 子どものアトピー性皮膚炎のケア』では、専門医とマンガ家がタッグを組み、漫画でわかりやすく、そして根拠を大事に文章でしっかり説明を加えました。かかりつけ医と相談する際に、相談する基本をおさえることができ、より治療に安心して向かうことができるでしょう。

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