# 新型コロナウイルス

コロナの裏で、中国に「ヤバすぎる数」のバッタの大群が襲ってきた…!

コロナと同時進行する次なる危機
夫馬 賢治 プロフィール

中国は「10万羽のガチョウ」で迎撃…!?

それでもサバクトビバッタは増え続けている。サバクトビバッタは、パキスタン国境から中国にも「侵攻」を開始。中国政府は3月、パキスタンとの国境付近にガチョウ10万羽を配備し、「迎撃体制」に入った。サバクトビバッタを捕食することで数を減らす算段だが、効果は未知数だ。

毎日、自らの体重ほどの食糧を食べる。ウガンダで撮影された写真。by Gettyimage

サバクトビバッタは、毎日、自分の体重と同量の植物を食べる。大人になると2gにもなり、毎日2g消費する。食べるものは、米、とうもろこし、大麦、牧草、サトウキビ、綿、野菜、バナナ、雑草まで何でも食べる。食べる部位も、葉、茎、花、果実、種子、樹皮まで構わず食べてしまう。極めて雑食性が高く、大量発生すると、周囲の植物に著しいダメージが生まれる。

蝗害は、人類史上、何度も歴史の中に登場している。中国では、サバクトビバッタの親戚に当たるトノサマバッタが蝗害の原因となり、何千年もの間、社会を食糧難に陥れてきた。

 

イナゴよりも恐ろしいバッタの群れ

中国語でトノサマバッタは「飛蝗」と書く、この「蝗」は日本では「いなご」と読むため、いなごが蝗害を引き起こしていると思っている人も多い。だが、実際にはイナゴは、トノサマバッタとは生物学的には異なる種で、トノサマバッタは蝗害を引き起こすが、イナゴは蝗害の原因にはならない。

旧約聖書にもサバクトビバッタによる蝗害は登場する。「出エジプト記」によると、イスラエル人が、かつて古代エジプトで奴隷状態にあった時代、神がイスラエル人を救出するために、エジプトにもたらした十種類の災害「十の災い」をもたらしたという。その一つが「蝗(バッタ)を放つ」だ。

ここで疑問が湧く。どうしてサバクトビバッタは、常にではなく時折、大量発生して蝗害を引き起こすのだろうか。

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