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こんなにあった!「家にいる」ままでウイルスとの戦いに貢献する方法

新型コロナとシチズン・サイエンス
一般人がスマホやパソコンからできる「目に見える貢献」はこんなにあった──。

好評連載「今月の科学ニュース」。今回は「誰でも新型コロナウイルスと戦える、クラウドソーシング/シチズンサイエンス(市民科学)プロジェクト」を世界各地から集めました!

世界中のパソコンをつないでウイルス解析

家にいよう。Stay Home。不要な外出を控えよう。そんな呼びかけが波のように、世界中をかけめぐっている。

私が家にいれば、ウイルスを運んで他の人を感染させることはない。私の行動が世の中と直接つながっていることを、今までになくはっきりと感じる。

とはいえ、何かを「しなかった」ことの成果は実感しにくい。ウイルスとの戦いに、自分も目に見える形で貢献したい。そう思っている人は世界中にたくさんいるようだ。

世界中の一般的なパソコンで余っている計算能力を利用して、タンパク質の構造解析をおこなう米スタンフォード大などのクラウドソーシングプロジェクト「Folding@home」は、3月上旬に新型コロナウイルスのタンパク質の解析を開始したところ、参加者が急増。2月末の時点では3万人だった参加者が、現在は70万人を越えた。

4月14日には全体の計算能力が2.4エクサフロップスに達した。これは世界トップ500のスーパーコンピューターの合計を上回る能力だという。

ひとつのタンパク質は複雑な「折りたたみ(フォールディング)」構造をとるが、誤って折りたたまれると、さまざまな病気の原因になる。

Folding@homeは2000年の発足以来、こうしたタンパク質の構造をコンピューターシミュレーションで解析することで、がんやエボラ熱、アルツハイマー病など多くの病気の治療法確立を目指してきた

そうした複雑な構造のシミュレーションには、膨大な時間がかかる。そこで大規模な計算プログラムを小さく分割して、世界各地の参加者に計算してもらうしくみだ。

新型コロナウイルスの「トゲ」タンパク質のシミュレーション動画

家のPCでも参加できた!

Folding@homeに参加するには、パソコンにソフトウェアをダウンロードする必要があるが、特に高性能なマシンでなくてもよさそうだったので、挑戦してみた。

インストール画面やソフトウェア本体はすべて英語表記だが、インストール自体は難しくなかった。ふだんからパソコンソフトのインストールを自分でやっている人なら問題なさそうだ。