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無観客レースが売上好調、そのウラで競馬界を苦しめる「悩みのタネ」

セリ中止、競馬専門紙の休刊…

新型コロナウイルスによる自粛が続く現在において、もやは日本で今楽しめる娯楽は無観客レースだけと言っても過言ではないのかもしれない。

特に競馬は7割に及ぶ高いネット投票普及率を活かして売上をほぼ維持。先週末のJRAが土曜開催が、オジュウチョウサンの中山GJの話題もあって初の3場とも前年比より売上がアップした。

中山が前年比105.6%、阪神103.5%、福島が117.7%であった。日曜日の皐月賞も前年比84.2%と踏みとどまり、日曜全体でも中山が前年比90.0%、阪神108.1%、福島が104.9%。だが、主催者の売上は維持できていても競馬関連産業には暗い話題も多い。

 

セリ中止で頭を抱える生産者

競馬は当然、馬がいなければ開催できない。これからの競馬でデビューを目指す幼駒たちの取引の場であるセリ市のひとつ、「北海道市場トレーニングセール」は本来5月12日に札幌競馬場で開催される予定であったが、すでに中止が発表されている。

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近年では総額10億円以上が毎年取引される大規模なセリ市であり、対象がデビュー直前の2歳馬であることからも、この中止は馬を売りたい生産者にとっては辛い状況には違いない。

主催者の日高軽種馬農協は27日予定で特設ページを開設するとして、個別に取引がしやすいよう情報提供をするとしているが、本来であれば馬を購入したい馬主たちによる競争入札が行われるはずだったことを考えると、取引価格が全体的に下がる可能性は高い。