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# 新型コロナウイルス

危ない「9月入学」、じつは子どもの「学力格差」がどんどん広がる…!

いまシンガポールで起きていること

「コロナ休校」を余儀なくされている学校をめぐって、日本では「9月入学」の議論が急浮上してきた。米国などに合わせてこの機に「9月入学」へ舵を切るべきとの意見も見られるが、じつは大きな落とし穴もある。

英エコノミスト誌によれば、ユネスコの調べで世界のおよそ15億人の学童の4分の3以上が現在学校に通っていません。学校閉鎖は最貧困層と最年少の生徒に大きな影響を与えると言います。8歳児の学習が秋まで止まると、一部の人にとって、1年近くの数学の成績が失われる可能性があるようです。介入がなければ、影響は一生続く可能性があるということです」

と指摘するのは、シンガポール在住ファイナンシャル・プランナーの花輪陽子氏である。ロックダウンで長期休校を余儀なくされているシンガポールでも、すでに親の資力の違いによって「学力格差」が出始めているというから穏やかではない…。そんな花輪氏による緊急レポート。

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ロックダウンが長引くほど「格差」が広がる…

シンガポール在住、ファイナンシャル・プランナーの花輪陽子です。

日本でも緊急事態宣言が発動しましたが、各国でもロックダウンが行われています。学校の休校も長引いている中、公立でただお休みになっている学校と、私立でe-ラーニングが充実している学校とでは休みの間に「大きな差」がつきそうだという現実が徐々に見えてきました。

特にロックダウンが長引くほどその差は非常に大きなものとなりそうです。

 

シンガポールでは、ローカル校、私立のインター校、習い事などの多くはただ休校にはせず、いち早くe-ラーニングを取り入れています。GoogleハングアウトやZoomなどでライブ授業やミーティングをしたり、アプリを使って双方向の授業を進めるなどの工夫がされています。

インター校の多くは普段から連絡事項は基本Eメールで、授業の様子はアプリで管理されています。それを双方向にして、アプリでその日の課題を掲載し、勉強をしたら、写真や動画などを投稿して教師が確認をするという流れとなっています。

幼稚園や小学校低学年まではe-ラーニングは1時間以内など時間を制限し、その他はその日に与えられた課題をこなすというスタイルの学校も多いようです。

朝にクラス全体のミーティングがあって、指示を受けます。子供達もクラスメイトの顔を見ると学校に行った気分になるようです。