ウイルス感染症制御学の専門家が商品を検証

他にも、巷で聞こえてくるのは、「エタノール濃度」についてだ。今回の新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)では、エタノールと洗浄剤や洗剤などに含まれる界面活性剤成分が消毒効果に有効とされている。界面活性剤成分の洗浄剤や洗剤は、比較的問題なく購入できるが、2020年4月20日現在もエタノール成分のアイテムはなかなか入手できない。さらに、ネットで割高とわかっていても必要でアルコール消毒液を購入したもの、「どうも濃度が薄いように感じる」「よく見たらエタノール30%と表記してあった、だまされた」、「エタノールは70%以上ないとダメなんだよね?」「一体何パーセントならいいの?」というコメントがSNSなどでも多い。

エタノール濃度も噂が多く、何が真実かわからなくなっている。photo/Getty Images

果たして正解は!? と思っていたところ、北里大学大村智記念研究所 ウイルス感染制御学研究室1の片山和彦教授らの研究グループ『医薬部外品および雑貨の新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)不活化効果について』というレポートを発表した(4月17日付)。市場に流通している医薬部外品・雑貨のうち、主にエタノール、界面活性剤成分を含有するもので、新型コロナウイルスの消毒効果が期待できる商品を対象に、新型コロナウイルス不活化効果を、試験管内でのウイルス不活化評価を実施したという。

この研究が評価できるのは、評価した商品の選定にあたって、研究結果に異論を唱えないことを前提として国内企業へ商品サンプルの提供を要請して、同意が得られた企業の商品を使用しているという点だ。緊急事態に対して、メーカーも協力体制にあることがうかがえる。

商品結果は表の通りだ。ちなみにこれは「ウイルス不活性化評価」の有無で、抗菌作用の有無ではない。

【手指の洗浄、ふき取り洗浄を想定した商品の結果】

「北里大学病院プレスリリース『医薬部外品および雑貨の新型コロナウイルス(SARS-Co-V2)不活化効果について』」より

【洗濯・器具の洗浄を想定した商品の結果】

「北里大学病院プレスリリース『医薬部外品および雑貨の新型コロナウイルス(SARS-Co-V2)不活化効果について』」より

※情報の活用を考慮して、試験に供した実際の製品名(50 音順)をすべて公開。

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