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何を読んでいるの? NHK「女子アナウンサー」の本棚

渡邊あゆみが選ぶ「人生最高の10冊」

尽きることのない「信仰」の問い

中学生のとき、図書カードに自分の名前が残るのが嬉しくて図書館通いが始まり、小説に親しむようになりました。

NHKに入局してからは報道番組を担当。そこは文学好きを公言できない雰囲気がありましたが、小説は読み続けていました。私にとって心に残ったり、何か考えるきっかけとなったりするのはいつも文学だったからです。

『沈黙』は高校生のときに読みました。私の父は成人してから自らの意志でクリスチャンになり、牧師になりました。そのため私は生まれたときからキリスト教を強制されていました。

日曜日に教会に行くのはもちろん、食事の前には必ずお祈りをし、質素な生活でした。住んでいたのはせまい団地で、自分の部屋も机も持つことはできませんでした。

 

自分の意思とは関係なく強いられるキリスト教は時に苦痛でもあり、心から神への信仰を持つには至りませんでした。