コロナ危機、意外と深刻な「ネット利用急増」という問題

「ネット会合」の可能性は広がる中で
福田 直子 プロフィール

欧州連合(EU)の専門機関である欧州ネットワーク・情報セキュリティ機関(ENISA)はテレワークを行う際は、重要なファイルのバックアップを作成するべきと呼びかけている。そしてたとえ「上司」を名乗るメールであっても、送金支持や重大な決定を促すような「指示」は本人と電話で確認すべきである。

ハッカーたちは、厚生省やWHOを装った「お知らせ」メールやコロナ感染者地図など、ほとんど本物と違いがわかりにくく精巧に似せたサイトのリンクを送り、マルウエアを内包させている。URLが怪しいものは削除し、発信者のメールを再度、確認する必要がある。アンチウイルスのソフトウエアを簡単にすり抜けて送られるスパムメールも急増している。

とはいえ、ネット環境がここまで発展した時期にパンデミックが起きたことは、「不幸中の幸い」であったのかもしれない。

もしコロナ感染がファックスが主流であった30年前に起こっていたら、どうなっていたのだろうか。まして、スマホが普及していなかった10年前に起こっていたら、コロナ対策も大きく変わっていたにちがいない。

 

世界のインターネットの通信トラフィック量は2022年まで現在の150%増で伸び続けると予想される。コロナパンデミック以前、2019年の約2倍である。

インターネットは水道や電力と同様に、「社会の生命線」ともなった。賢い利用によってネットワークの維持は不可欠である。

編集部からのお知らせ!

関連記事