コロナ危機、意外と深刻な「ネット利用急増」という問題

「ネット会合」の可能性は広がる中で
福田 直子 プロフィール

それもそのはず、昨年末には毎日1千万人のユーザーであったオンライン会議サービスのZoomは、セキュリティーに問題があるとされてからも今年に入って3ヵ月余りで利用者は2億人となり、オンライン上で会議や会合はまっさかりである。

ZoomのほかにSlack、Google Duo、Housepartyをはじめとする「ネット会合」の可能性は広がり、実生活で会うことができない友人、同僚や上司、顧客を結ぶネットは自宅待機のロックダウン時代に欠かすことができなくなった。

世界中で急増するネット利用に、各プロバイダーやネットの専門家は「キャパシティーは大丈夫」というが、「道路が渋滞」状態に陥るがごとく、ネットが遅くなったりダウンしたりすることはないのだろうか。

〔PHOTO〕iStock

ネットは本当に大丈夫なのか

ロックダウン以前から、ビデオコンファレンスや電子メール、クラウドを利用していた人々は、オフィスから自宅へ移動しただけで、ネット利用者の絶対数が必ずしも急増したとはいえないという。

にもかかわらず、ミーティングがオンラインになり、映画館へ通うことがストリーミングへと移行し、オンライン飲み会やパーティ、ソーシャル・メディア、メールや検索、そしてネット上のゲーム接続に加え、ネット利用は相対的に増えているのは明らかだ。

特にネット利用のデータ量を増やしているのは、ストリーミングとスカイプやWhatsAppを使ったビデオ会議らしい。

 

ネットの専門家によれば、ネットを配送する「大きな管」は自宅のPCに届く頃には「庭のホース」のように細くなっていることが問題であるという。

各プロバイダーはネット利用のピーク時を想定して、余裕あるサービスの提供をし、トラフィック量に応じてキャパシティーを増やしているとはいえ、パンデミックのために突然、自宅待機を余儀なくされた人々が一斉にネット接続をするとは想定していなかったであろう。

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