パンデミックを引き起こした新型コロナウイルスは、世界中で185ヵ国に広がっった。
感染を少しでも遅くする、あるいは減らすため、世界各国が外出制限や外出禁止令を出す一方、自宅待機を余儀なくされた市民たちが向かったのは、自宅でのネット利用だ。
世界で2番目にトラフィックが多いフランクフルトのインターネット・エクスチェンジ・ポイント(IXP)のDE-CIXによると、ドイツで3月から行われたロックダウンで、トラフィック量は突如、50%増加した。
ネットを高速道路にたとえれば、IXPはいくつも交差する道路、つまり複数の道路である"管"を結んでいるようなもの。自宅待機者が増えた3月下旬、DE-CIXのインターネットの"管"を通過する情報量は1秒ごとに9.1テラバイトというこれまでで最大のデータ量を記録したという。
最初の週だけでも自宅からのビデオ会議は100%増え、ソーシャルメディア、クラウド、ストリーミング、ネットゲーム利用者は倍増した。通常時であれば1年かけて増えるトラフィック量が、わずか数週間のうちに達成されてしまったという。