新型コロナの感染拡大防止のために緊急事態宣言が出てから10日あまり、休校要請から数えると50日ほど。多くの子どもたちが「ずっと家にいる」状況にある。外に出られないから、この機会でゲームを解禁した家も多いことだろう。

ジャーナリストの島沢優子さんによる連載が「子育てアップデート~子どもを伸ばす親の条件」。長く教育現場を取材してきて、「自分たちがされてきた教育」だけではなく、アップデートした新しく正しい知識を持つことの重要性を感じた島沢さんが「子どもが本当に伸びる教育」とは何かを伝えている。

今回はずっと家にいてゲーム漬けになってしまう子どもたちにどのように対処すればいいのか、そして親がしてはいけないことは何かをお伝えする。

とにかくずっと家にいる

とにかくずっと家にいる。
都内に住むわが家は今現在リモートワークの夫婦に、大学生の二人の子どもの4人家族である。新型コロナウイルス感染拡大の影響で4人そろって家にいる。医療や福祉関係、食品供給や生活のインフラにかかわる仕事をされている方以外では、親も子も自宅で巣ごもりする家庭は多いかと思う。

3月末。オリパラの1年延期が決まり、東京都知事が外出自粛を言い始めたときはまだ家の中に緊張感があった。それぞれが「どう快適に過ごすか」「有意義に暮らすか」を考えたり、意見交換したり。朝は娘とヨガをやったり。

ところが、だんだんこの状況に慣れてきた。疲れてきた。
例えば、こちらが食事の支度を始めても、夫はヘッドホンをしたまま大音量で音楽を聴きながら読書を楽しんでいる。

「テーブル、拭いて」「お茶碗出して」

まったく聴こえていない。
ちょっと! 朝昼晩と3食作るほうの身になってみてよ! 叫んだかどうかは内緒だが、心の中のどす黒い部分が突然ドカンと出てくるのを止められない。ソファーで寝そべる子どもたちに「ダラダラしないで、勉強でもしたら」と思わず八つ当たりしてしまう。

子どもがいると当然家も片付かないし…Photo by iStock

それでも相手は学生とはいえ成人しているので、話せばそれなりに折り合いは合う。ところが、子どもがもっと小さかったり、思春期に突入していると、状況の大変さは増すようだ。