コロナ禍に乗じて挑発を繰り返す、中国・北朝鮮が招く「最悪の事態」

米国はいまや「手負いの獅子」か
鈴木 衛士 プロフィール

「手負いの獅子」を挑発する愚

現在の米国は、トランプ大統領が言うとおり、第二次世界大戦以来の戦時状態に匹敵する事態であるといえよう。

しかも、9.11のような単発的なテロ攻撃とは異なり、社会的にも経済的にも被害は大規模で、あらゆる面において先の見えない深刻な国家の危機を迎えている。これは、欧州の主要国など感染が拡大し続けている国家全てにおいても言えることである。

 

まさに、このような時期に地域における米国の軍事プレゼンス(存在感)が低減している間隙を狙って挑発行為を行うことが、いかなる結果をもたらすのか。習近平国家主席はその危険性を理解していないのだろうか。それとも、人民解放軍への指揮統制が及ばず、このような行動を制御しきれていないのであろうか。
 
今、米国はトランプ大統領らがそう呼称するところの「武漢(一部には中国)ウイルス」という敵と戦っているのである。このような時機を狙って後ろから弾を撃つような真似をする相手は、「この敵(武漢ウイルス)の味方」という位置づけになる。

コロナウィルスの発生源とされる武漢のロックダウンは解除されたが…

しかも、今回のこのウイルスはその呼称のとおり中国から発生したものだから、このウイルスによる感染の拡大を利用して敵対関係にある相手を封じ込めようとするならば、その相手から見れば、それが意図しようがしまいが細菌兵器をばらまかれたのと同じ結果になるということである。

そして、このウイルスが、国家をまたいで世界各国の人々に被害をもたらしたということに照らせば、中国は「人類の敵」という烙印を押されることにもつながるのである。
 
そもそも、武漢でこのウイルスの感染が拡散した当初の段階で、中国首脳部がその事実を隠蔽しようとしたのには、何らかの後ろめたい事情があったことが考えられる。

米国も中国の初動対応に不信感を抱いており、4月15日付のFOXニュースによると、事情を知り得る複数の関係者の話として、中国湖北省武漢ウイルス研究所の職員から感染が拡大したと伝えている。

その前日の14日付ワシントン・ポスト紙では、在中米大使館の科学担当職員らが2018年1月に同研究所を視察したあとに、この研究所の安全対策が不十分だとして警鐘を鳴らす公電を2回にわたり国務省に送っていたと伝えている。この公電の内容は、恐らく国務省高官などからリークされたものであろう。今後、米国はあらゆる手段を尽くしてこの事実関係を解明しようとするであろう。

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