このままでは、コロナ自粛は「国民が勝手にやったこと」にされてしまう

政治の「責任」はどこにいったのか
平河 エリ プロフィール

「自粛は日本の美しさと絆だった」

最後にこれから起こりうることを書いておこう。

財務省の公文書改ざんの問題は、「上に無理やりやらされた、残念な思い出」として、記憶の片隅にしまわれていくだろう。

安倍晋三総理大臣は、もう何年か総理を続け、重鎮として自民党で重要な役職を占めるだろう。

 

財務省の偉い人たちも出世したままそれぞれの道を進み、幸せな余生を送る。特攻を編成した多くの佐官・将官たちが戦後穏やかな余生を送ったように。

そして、今何の補償もなく「自粛」をしたこの春の思い出もまた、「みんなのために、売上が減っても休業した店舗は、日本の美しさと絆だった」として永遠に記憶される。

現実とはそんなものだ、ということになってしまう前に、声を上げられる人は、声を上げなくてはいけない。我々の日々の生活が、連帯と絆の美しい記憶になってしまう前に。

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