4月23日 「ビール純粋令」公布(1516年)

科学 今日はこんな日

地球のみなさん、こんにちは。毎度おなじみ、ブルーバックスのシンボルキャラクターです。今日も "サイエンス365days" のコーナーをお届けします。

"サイエンス365days" は、あの科学者が生まれた、あの現象が発見された、など科学に関する歴史的な出来事を紹介するコーナーです。

1516年の今日、バイエルン公国(Herzogtum Bayern、現在のドイツ・バイエルン地方)で「ビール純粋令」という法令が公布されました。この法律は、食品に関する現行法としては世界最古とされています。

 

この法令を公布したのは、バイエルン公国の大公ヴィルヘルム4世(Wilhelm IV、1493-1550)です。それ以前からバイエルン公国の一部の地域では、ビールの品質を定める条例が公布されていました。しかし、それでも悪質なビールを製造する業者が後を絶えなかったため、国全体で法令を定めることになったのです。

バイエルン大公ヴィルヘルム4世 Photo by Public Commons

この法令では、法外な値段でのビールの販売や、粗悪で健康に害を及ぼす原料の使用が禁じられました。そして、そのなかでも最もよく知られる内容が、「ビールには成分として大麦とホップと水だけが使用されねばならない」というものです。

これによって原料や製造法が確立され、バイエルンのビールの品質は飛躍的に向上しました。その後も、下面発酵法が明記されたり、酵母や麦芽全体が原料に追加されたりする改訂があり、それに合わせてビール製造も進化していきます。

そして1919年に、ドイツの前身となるワイマール共和国(Weimarer Republik)の国法になりました。

現在もバイエルンは世界有数のビールの産地として知られており、毎年9月から10月にかけて、参加者600万人を超える世界最大のビール祭り「オクトーバーフェスト」が開催されています。

昨年のオクトーバーフェストの様子 Photo by Getty Images

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