# 風俗

新型コロナで大打撃、それでもわたしが「レズ風俗」を続ける理由

風俗という“ライフライン”
橘 みつ プロフィール

わたしがオンラインでも接客を続けているのは、経済的な理由だけではなく、そんな気持ちにさいなまれるお客さんや自分自身を助けたいという思いもあってのことだ。誰かに話すことで自分の考えも整理されるし、誰かの目にさらされることで自分の社会的な立ち位置を思い出したり、隠れた自分の欲求に気づいて自分自身を取り戻すことができる。

もともとわたしのお店では、“対話型”と銘打って、性的サービスだけではなくお客さんに向き合って対話することをお店の売りとしている。性的な行為がなぜかできない、人と繋がれない、恋愛感情がわからないなど、医療施設にかかる必要性を感じていない人の性や対人関係の悩みに、一緒に向き合ってきた。

風俗とも福祉とも言い切れない、曖昧なカテゴリーのお店だからこそ、性的サービス抜きのオンライン相談や雑談に切り替えることができたのだと思っている。

お店にきてくれるお客さんの背景は様々で、休業中の人もいれば、会社員で自宅勤務に切り替わった人、専業主婦、フリーランスなど多様だ。当面の間、オンラインでサービスを受ける人は、既存の接客を受けていたリピーターが中心かもしれないが、これを機に気になってくれた方にも気軽に利用して欲しいと思っている。

命を守るためにと頑張って狭い範囲でのみ過ごしていると、閉じた環境だからこそ生じてくる人間関係のトラブルだってあるだろう。自宅中心の生活になることによって、同居者間のDVや虐待などが起きているとも伝え聞く。

 

わたしのお店は、平時以上に困難な毎日を少しでも心安らかに過ごせるように今日もオンライン上でオープンしている。身体だけではなく、自分の心もケアすること。そうすれば、また事態が落ち着いたときに、「あのとき生き延びてよかった」と思える日々を迎えられるはずだから。

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