「非常識人」になるための5つの基本

連載『問題発見力を鍛える』vol.8
細谷 功 プロフィール
 

「常識を破る」は「知識の価値観を破る」こと

ここで比較しておきたいのが、「常識人」のベースとなっている知識力重視の価値観と、それと相反する思考力の価値観です。それは本連載の言葉でいえば、問題解決と問題発見の対比にもつながります。

常識人はまずは常識が全てだと考えるのに対して問題発見型の非常識人はまずそれを疑ってかかって「そもそもそれはなぜなのか?」と考えます

また、常識人は常に多数派です。まさに多数の人が正しいと信じていることが常識だからです。対する非常識人は常に少数派であることに価値を見出すために「皆がやっている」は「だからやらない」につながり、これが先の懐疑心にもつながっていきます。

さらに常識人は過去を重視し、そこからの連続性や一貫性を支持します。これが常識を支持することにもつながりますが、非常識人は常に変化を好み、そこから常識への懐疑心が生まれるということになります。

そして最後は知識力との関係で、常識人は当然のことながら「過去の正解」としての知識や過去の経験を重視するのに対して、たくさん知っていることは逆に新たな問題を発見する上では邪魔になるというのが自ら考えることを重視する非常識人の価値観なのです。

次回以降ではここまでに出てきた思考することの代名詞ともいえる「なぜ?」の使い方とその問題発見への適用について解説していきます。

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