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毎朝「朝食抜きの人」は、脳から肥満になっていく

脳画像の変化で判明

「満腹感」が持続する

米国・ミズーリ大学コロンビア校のHeather J.Leidy博士らが、Obesityオンライン版に発表した研究で、高タンパクな朝食を食べることで、その日1日の間に空腹を感じることが減っているとことがわかりました。

またこの事実は、本人の感覚だけではなく、fMRIによる脳画像の分析による活動部位の変化からも裏付けられました。

博士らは、10代の少女が朝食を食べないことが多く、逆にそのことがその後の空腹感の増大や、食物に対する渇望を生じさせ、さらにはそうした食生活が、肥満に繋がる可能性が指摘されていることから、朝食を抜いた場合と、摂った場合、またその朝食の内容が高たんぱくの場合と、米国人の一般的なシリアルなどの低タンパク朝食の場合との違いを実験により分析しました。

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実験は10人の平均年齢15歳の朝食を抜く生活習慣(週に平均5回は朝食抜き)の少女を対象に、3週間、まず1週間は朝食を抜いた状態のとき、

次の1週間は500カロリーのシリアルとミルクの朝食(タンパク質約18g)、そしてまた1週間は同じ500カロリーのベルギーワッフルとシロップ、ヨーグルトの高たんぱくの朝食(タンパク質約50g)の食生活を行い、各週の最終日に食欲と満腹についての質問調査に回答させ、最終日の昼食前にfMRIで脳の画像をスキャンするというものでした。

 

データを分析した結果、朝食抜きと比較すると、朝食を摂った場合、午前中の空腹感が少ないことがわかりました。

また昼食前のfMRIによる脳画像からも、食欲と報酬系に関係する部位の活動が、朝食を摂ったほうが少ないことも明らかになりました。

さらに高たんぱくの朝食の場合は、通常の朝食よりも前頭葉前部皮質の活動も低下し、食行動に関わる脳の部位である食欲、満腹、報酬のそれぞれの活動が低下していました。

この結果から博士らは、高たんぱくの朝食を摂ることで、満腹感が持続し、空腹感が減少するので間食やドカ食いに走ることも減ることが立証されたので、高タンパク朝食は若者の過食傾向を抑制するための効果的な対策であるとしています。

参考文献:Obesity 2011年5月5日オンライン版