食のスペシャリスト&グルメに精通する識者で構成される「FRaU Foodies」が、今イチオシの料理やスイーツなどをお届けします。今回はパンコーディネーター兼モデルのパン野ゆりさんが登場。都内で4店舗展開するパン屋さんをご紹介します。イチオシの食パンは、ほかとは一線を画す個性派でした

しっとりもちもち。
食感がクセになる米粉パン

国内外含めて約1000軒のパン屋を訪問。食べた数は5000個以上というパンLOVER、パン野ゆりさんが今回オススメする店は「サンチノ」。

「レトロなパンやローカルパンをオマージュしていたりバラエティも豊富! メニューのネーミングもおもしろくて『どれも食べてみたい!』という気持ちになって飽きません」

日本で昔から親しまれているパンを、全国各地の厳選食材を使って現代風にアレンジするのがコンセプト。ショップ袋も昭和レトロなキャラクターで、どこか懐かしいです。

「碑文谷、池袋、渋谷に店舗がありますが、最近できたばかりの東銀座店を紹介したいです」

ということで訪れたのが、2020年3月1日にできたばかりの新店。他店と比べて、惣菜パンに甘い系、食パンや焼菓子の王道のラインナップです。ネーミングも至ってシンプル。その分、パンの生地にひと仕掛け施されていました。

「『サンチノ』は、『誰々さん家の~』や『どこどこの産地の~』というのにかかっているそうです」と、パン野さんが店名の由来を語る通り、この“産地”がその生地に大きく関わってくるのです。

「風味豊かな新潟県佐渡島産のコシヒカリの米粉と熊本製粉をブレンドした米粉に、小麦グルテンを合わせていて、どれも独特なモチモチ食感でモグモグが止まりません! 腹持ちの良さもポイントです」

製パン用の米粉は、粒子が非常にきれいで、小麦粉と比べて吸水力が格段に違うため、水分をしっかり含んでいます。そのため、もちもちかつしっとりした食感になっているのが特徴。

「サンチノ」では、独自の製法と職人さんたちの技術により、その特徴的な食感を100%引き出しています。そんな米粉パンの中でもパン野さんのお気に入りは……。

米粉生食パン 1斤¥380、2斤¥740

「必ず食べてみて欲しいのが『米粉生食パン』。米粉特有のソフトでモチフワ♡ とにかくスペシャルな食感は唯一無二! サンドイッチにしても、もちろんそのまま食べても、丸みのあるしっとりとした“パン生地の美味しさ”に驚きを隠せません」

メニュー名に「生」と付いている理由は、生地に脂肪分の高いクリームが使われているから。そのまま食べると、ミルキーな香りがふわり。米粉を使っているからか、おもちのような食感で噛むごとに甘みが増してきます。

トーストすれば、耳がかなりサクサク。まるでせんべいを思わせる香ばしさを楽しめます。1斤、2斤があり、カットも厚さの希望に応じて対応してもらえるので、1枚はそのまま、もう1枚はトーストと、楽しんでみるといいでしょう。

なお、日持ちは常温で2、3日(夏場は購入翌日より冷蔵保存)。以降は1枚1枚をラップにくるんで冷凍すれば1ヶ月もつそう。食べるときはレンジで20秒温めたのち、アルミホイルに包んで7分オーブンにかけると、できたての食感になるそう。これも水分量が80%以上あるパンだからこそできる芸当。お試しあれ。