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ゴミ袋を着る医師、院内感染の恐怖…「もう限界!」医療崩壊前夜のリアル

いま日本全国で本当に起きていること

医療“崩壊前夜”…救える命が救えなくなる

7都府県で発令されていた緊急事態宣言が全国に拡大され、新型コロナウイルス感染拡大に対する緊張が高まっている。

日本は「都市封鎖(ロックダウン)」、つまり、経済活動を完全に止めて外出や移動を制限することでウイルスを封じ込める方法を選ばず、「クラスターつぶし」という、経済活動を縮小させながら感染拡大をゆるやかに収束させていく方法を進めている。

この対策への是非は出ているが、どちらにせよ、私たちは新型コロナウイルスの特徴をよく知り、とにかく感染者数を増やさないことに留意したい。その理由は、日本でもアメリカやイタリア、スペインのような医療崩壊が起こり、死者数を急増させかねないからだ。

新型コロナウィルスで亡くなった人の棺。バルセロナにて。by Gettyimages

医療崩壊とは、簡単に言うと「救えるはずの命を救えなくなること」。新型コロナウィルス感染拡大の場合、医療崩壊は「患者数の増加」がすべての悪循環の入り口になるどんなふうに起こるのか。

約2割は呼吸困難になるほど重症化

新型コロナウィルス感染者は、これまでの専門家が分析したデータに基づくと約8割は無症状か風邪のような軽症症状(微熱、のどの痛み、咳等)だが、約2割は呼吸困難になるほど重症化する。重症化する場合、風邪症状が出てから約5~7日後、急速に症状が悪化し、肺炎になると言われている。

 

患者数が増えるにつれて、重症患者数も増加する。重症で人工呼吸器装着者が増えていくと、集中治療室(以下ICU, Intensive Care Units)のベッドを次々と埋めていく。

当初は、全国の感染症指定医療機関(感染症を専門に治療する設備や専門の医療従事者を整備している病院)が指定されていたが、現在は大学病院などの三次救急病院(重症患者に高度な医療や処置が可能な病院)のICU等も使われている。