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コロナでも交通を支える人に「ありがとう」と言おう。海外の実践に学ぶ

彼ら彼女らも、最前線で戦っている

英雄を運ぶ英雄

「公共交通機関を支えるみなさん、ありがとう。」4月14日、Googleのトップページにそのことを示すイラストが載った。Twitterなどにそのページのリンクを貼るとこの文言が表示されるようになっていた。

4月14日のGoogle検索画面に表示されたイラストメッセージ(Googleのアーカイブより)
 

Googleがこのようなメッセージを発信したのは、新型コロナウイルスの感染拡大による影響で、公共交通機関の維持が難しくなっている地域が世界的に増えているからだ。

たとえば米国のニューヨーク市では、感染拡大を防ぐために都市封鎖が行われ、外出禁止令が発令された。それでも感染拡大は収まらず、医療機関が崩壊の危機に瀕しているだけでなく、交通の現場も窮地に陥っている。

同市の地下鉄やバスを運営するニューヨーク交通公団(MTA)では、約1900人の職員が新型コロナウイルスに感染し、50人が死亡した(4月10日のMTA会長の発表による)。地下鉄やバスは、感染者対応に追われる医療従事者など、「この状況下でも出勤する必要がある人々」にとって欠かせない通勤の足である。その輸送を支えている交通従事者も、医療従事者などとともに、命がけでウイルスと闘わなければならない状況にあるのだ。

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このためMTAは、Twitterで公共交通機関を支える職員らを称えるキャンペーンを始め、市民に理解を求めた。4月4日には「交通機関で働く人々に感謝しよう」「交通従事者は英雄だ」と声明を出し、4月7日からは#HeroesMovingHeroes(英雄を運ぶ英雄)というハッシュタグをつけて、地下鉄の車掌やバスの運転手など、交通を支える人々の写真を繰り返し投稿した。