対応に追われるスーパーに
心無いクレームも

本当に、スーパーへの買い物事情は人それぞれ、家族によっても異なるのは確かだ。しかし、混雑が減らないことも事実だ。スーパー業界も感染拡大させないように、頭を悩ませている。イオンスーパーセンターは、4月14日に独自の新型コロナウイルス感染拡大防止対策を発表した。レジには透明フィルムを設置した。列の足元にシールを張ってレジ待ちのソーシャルディスタンスも勧めているという。この透明フィルム対策は、比較的多くのスーパーで導入しはじめていて他にも、イトーヨーカドー、サミット、ヤオコー、セブンイレブンやローソンなどのコンビニなどでも導入を始めている。

スーパーやコンビニでも感染予防でレジの透明フィルムが登場している。photo/Getty Images

また、同じく4月14日には、オール日本スーパーマーケット協会、全国スーパーマーケット協会、日本スーパーマーケット協会が、メディアに対して買い占めなどを促進させる過熱報道を控えることや、来店する際にも冷静にマナーを徹底して守ってほしいといったことなどを流通3団体から発表した。緊急事態宣言後、営業しているスーパーには、来客数が驚くほど増加している。物量の総量などを行っているが、それでも一部の買い占め、混雑、さらに、買い物客からのクレームや心無い言葉で、スタッフたちが精神的に疲弊することも増えているというのだ。

私もそんな現場を先日目にした。私は、東京都下に住んでいる。近くには大きな公園もあり、緑もまだまだ豊かだが、住宅街で団地も存在している。その団地の近くにある、大手スーパーAが私の行きつけだ。

4月14日にスーパーに向かったときのことだ。午前中の早い時間は高齢者が多いと聞くし、夕方は会社帰りの人で混むに違いないと思い、昼過ぎの2時ぐらいを狙うことにした。しかし、行ってみると、驚くほど人がいるではないか! さすがに入るのに躊躇して買わずに帰ろうとしたとき、「なんでこんなに客がいるんだ! どうして、入場制限をしないのか!」と怒鳴っている男性がいた。年齢は40~50代ぐらいだろうか。その後男性はスタッフとともに外に出てきて、「おかしいだろう、入れるから混むんだろう。外国ではやってるだろう! もっと頭を使えよ!」と怒声を浴びせていた。マスクをしているとはいえ、その飛沫感染の方が気になってしまった。

入場制限という対処もそのうち必要になるかもしれないが、従業員もこれだけ混雑すればレジ作業だけでなく、品出しもバックヤードも大変に違いない。人と対面する職場は感染のリスクも高い。さらに大きな声で間近に唾を飛ばしてクレームを言われてしまっては、心も折れてしまうに違いない。

医療従事者をはじめ、この非常時に感染のリスクがある中で働いてくれる人たちがいる。スーパー、コンビニ、ホームセンターなど自粛要請でも仕事をしている人たちは本当に大切な存在だと思う。他にも、私がこうやって自宅にこもって仕事ができるのも、ネットで物資を購入したものを、荷詰めして配送ルートに乗せる人、宅配してくれる人がいるからだと今回しみじみ感じている。こういった彼らの存在なくては、自粛要請も実現しないのだ。