TBSチャンネルより

傑作ドラマ『岸辺のアルバム』を手掛けた、堀川とんこう氏の死を悼む

グッドバイ・ママ、あこがれ共同隊も…

時代を先取りした『あこがれ共同隊』

ドラマ界の伝説的制作者、元TBSの堀川とんこう氏が3月28日、肺がんのため逝去した。82歳だった。派手な振る舞いをしない職人肌の人だったので、その名を知らぬ人も少なくないだろうが、残した作品は見たり、聞いたりしたことがあるはずだ。

東京・原宿の知名度を全国区に押し上げた『あこがれ共同隊』(1975年、演出)、シングルマザー問題をいち早く取り上げた『グッバイ・ママ』(76年、プロデューサー兼演出)、核家族の崩壊をテーマにした『岸辺のアルバム』(77年、同)、世間のツッパリ少年への偏見を解こうとした『茜さんのお弁当』(81年、プロデューサー)――。堀川氏の功績を振り返りたい。

『岸辺のアルバム』TBSチャンネルより

原宿にファッションビル「ラフォーレ原宿」が出来たのは1978年だがその3年前に放送された連続ドラマが『あこがれ共同隊』(金曜午後8時)である。竹下通りに修学旅行生が集まり始めるより、ずっと前のことだった。

舞台は表参道。主演の郷ひろみ(64)は縫製工場の工員役だったが、ファッションデザイナーになることを夢見ていた。やがて森本レオ(77)らと仲間になり、オリジナルブランドの立ち上げを目指す。

 

故・西城秀樹さんも陸上選手としての成功を夢見る青年役で出演した。郷の友人という設定だ。西城の恋人の女子高生役で桜田淳子(62)も登場。「共同隊」とは郷ら新ブランドの設立を目指す若者たちのことだったが、夢を持つ原宿の若者たち全ても指した。