コロナ危機で「家賃不払い運動」急拡大、世界の不動産は総崩れに…

金利上昇となればダブルパンチ
大原 浩 プロフィール

一戸建て住宅も深刻だ

実は、リーマンショックをはじめとした大型不況の際には、マンションデベロッパーが多数倒産したのに対して、建て売り業者のダメージは限定的であった。

なぜかといえば、マンションデベロッパーが数年単位で土地などの在庫を抱えるのに対して、建売業者は土地を仕入れてから3ヵ月で家を建て、その後、3ヵ月で物件を売りきるという、3ヵ月+3ヵ月=6ヵ月という回転の速いビジネスモデルだからである。

しかし、今回はこれまでの不況とは違う。リーマンショックの時などには、値段を下げて早い時期に完売し在庫を圧縮することができたが、今回は値段だけの問題ではない。

建売住宅は、それほど大きくない土地に1戸から数戸の家を建て、近隣住民に売るのが典型的だが、その際に重要になるのは内覧(下見)である。今のご時世、ご近所とはいっても、見知らぬ密室空間にわざわざ出かけるのは抵抗があるはずだ。

何より単なる不況ではないので、マスクやトイレットペーパー、さらには生活必需品の確保に走らなければならない。そのような環境では、「新居」に「引っ越す」というのは楽しいことではなく、むしろリスク要因あるいは煩雑なことととらえられる可能性がある。

 

さらには、「世界大恐慌」、「第2次冷戦」などと言う言葉が飛び交う中で、巨額なローンを組むことにも後ろ向きになるはずだ。