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「スーパーマーケット大混雑」は、我々一般市民の「罪」なのか

本当に批判されるべきは…

スーパーが混雑しては本末転倒では…

4月8日の夕方、食用油を固めて捨てるやつがなくなり、そのついでに夕飯の準備でもしようとスーパーに行ったら、レジの前にとんでもない行列。独身男子なのでレジ前で混雑するスーパーの経験はあるが、それにしてもこれまで長い列は始めてだ。

少し考えて思いついた。ああそうだ、緊急事態宣言が始まったんだ、すっかり忘れてた。それでスーパーに客が殺到しているのか。

新型コロナウィルスへの対応は混迷の度を増している。

(少なくとも、これを書いている時点では)政府は多くの人が受け取ることのできる全体的な現金給付へのまっとうな道筋を付けることなく、緊急事態宣言を出し、今後の補償も曖昧なままに、商業という経済活動をしばらく停滞させることが決定し、今後の経済への悪影響は避けられなくなった。
休日の新宿では伊勢丹や丸井や高島屋といったデパートはもちろん、大小多くの店舗がシャッターを下ろし、買い物客やインバウンド客で賑わう普段の喧噪が嘘のように、人通りはあまりにも少ない。

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このことを「自粛要請に従っている店舗が多い」「日本人は規律正しい」と褒め称える人もいるが、今後の日本経済への著しいダメージを考えると、僕は頭を抱えずにはいられない。

繁華街の人影が少なくなった代わりに、今、人が押し寄せているのがスーパーマーケットや商店街だ。

店舗に対する営業自粛要請はもちろん、人々に対する外出自粛によって、これまで食事の多くを外食で済ませていたような人たちも家で食事をするようになり、食材の買い出し需要が高まり、多くの人が集まっているのである。

スーパーマーケットも商店街も賑わって良かったね……なんてはずがない。

 

そもそも、企業や店舗や人に対するあらゆる自粛要請は、不特定多数の人が集まってしまうという、新型コロナが感染しやすい状況を解消するために行われているはずだ。にもかかわらず、そうした自粛要請がそれなりに機能した結果、毎日の食事のために、スーパーマーケットや商店街が混雑してしまっているのである。これでは本末転倒である。

こうした人々の動きを、本当に専門家たちは予測できていたのだろうか?