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コロナで文在寅政権「大逆転」韓国総選挙、与党圧勝の舞台裏

支持率急落から一転、すべて吹き飛んだ

16年ぶりの「進歩系の圧勝」

「与党が過半数確保の情勢」

4月15日午後6時。韓国で行われた総選挙の投票が締め切られた瞬間、報道各社が出口調査の結果を速報した。韓国メディアによれば、文在寅大統領を支える与党、共に民主党と比例区のための衛星政党、共に市民党が議会の過半数を制した。

進歩(革新)系の政党が過半数を制するのは、盧武鉉(ノ・ムヒョン)政権当時の2004年の総選挙以来、16年ぶりのことだ。日本の東京都千代田区のような、政治の「一丁目一番地」にあたるソウル市鍾路(チョンノ)選挙区では、李洛淵(イ・ナギョン)前首相が野党リーダーの黄教安(ファン・ギョアン)元首相を破って当選を決めた。

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韓国の有識者たちは、与党の圧倒的勝利の背景について、異口同音に「新型コロナウイルス問題が大きく影響した」と語る。

新型コロナの感染拡大が世界を覆うなか、感染者1万人以上・死者200人以上を出している韓国も、その例外ではいられなかった。新型コロナ問題は韓国政治をどのように変えたのか。これからの日韓関係はどこに向かうのか。

 

今回の総選挙は、国会の300議席(任期4年、地域区253・比例区47)を巡って争われた。選挙前の勢力図は、進歩(革新)系の与党勢力が、共に民主党(以下民主党)120、同党の比例区用衛星政党の共に市民党(同市民党)8の計128議席を占めていた。

対する保守系の野党は、第1野党の未来統合党(同統合党)92、同党の比例区用衛星政党の未来韓国党(同韓国党)20の計112議席などだった。

今回は、与野党ともに生き残りをかけた激しい選挙戦となった。