エステにかけるお金はいくら?

3月に、所属しているユニット・劇団雌猫の書籍を元にしたコミック『だから私はメイクする』が発売された。

同名の匿名エッセイ集を出したのが2018年10月のこと。「アイドルにモテるために化粧する女」「会社のために擬態する女」「整形したくてたまらない女」などなど、生き方も立場も異なる女性に、その人がメイクする理由を匿名でつづってもらった文章が15人分集まったもので、コミック版はその中のエピソードを利用しつつ、オリジナルストーリーを展開されている。

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コミックは思いの外のヒットとなり、Amazonでは女性コミックの売れ筋ランキングで1位となった。ドラマ化されたコミックなどを押しのけてのランクインに、心からうれしさを感じるとともに、女性たちにとっていかに「美」が大きなテーマかということを感じさせられた。

折にふれて書いているのだが、実は私自身は20代前半までメイクやおしゃれ、身だしなみといったものに全く関心がなかった。お金があればできるだけオタク趣味にそそぎたかったからだ。

『だから私はメイクする』の原型となった同人誌「美意識」を作ろう、と思ったのは、自分と同じくオタク趣味にお金をかけているのに、同じくらいの熱意をそそいでメイクを楽しんでいる知人に出会い、「メイクも趣味なんだ!」と気づいてからだ。

気づけば、美容メディアやコスメアカウントをチェックしてシーズンごとにコスメを買い込む「コスメオタク」となっていた。

そのように、他人からだいぶ遅れて「美意識」を意識しだすようになった私にとって、特に、未知の世界として遠巻きにながめていた美容ジャンルがある。「エステ」だ。