花は快に怒るきっかけを欲していた

花が衣装のことで激昂したのは、相手が快だったからだ。洗濯機を回したのが社長や志遠(しおん)なら、あそこまで感情的になることはなかっただろう。

花のあまりの勢いに、「ごめん」を繰り返すしかない快〔PHOTO〕山チャンネルより

花は快に対して怒るきっかけを欲していた。そこに、コスチューム事件が勃発した。

事件の直前に、社長と夢、花、快は4人で京都旅行に行った。が、快はスタンダップコメディのことで悩んでいて心ここにあらず。花はそれが気に食わない。さらに、新幹線代や宿代、食事代などあらゆる費用を社長に払ってもらっているのに感謝の言葉もない、と花は夢と2人で快の態度を非難していた(快のいないところで)。

京都の水族館デートの時も、心ここにあらずだった快〔PHOTO〕山チャンネルより

実は、快は旅行の前日、スタンダップのことを考えちゃうしお金もないから京都に行くのはやめようと思う、と社長に伝えていた。だが、夢とどうにかして泊まりの旅行に行きたい社長は「お金は俺が出す」と快を説得。社長のためにも行った方がいいんだろうなと判断したであろう快は、結局、旅行に参加した。

そのいきさつを、花は知らない。ゆえに、京都に来て皆で楽しもうとしているのにひとりテンションが低く、お金は出さず、代わりに何か皆のために仕事をするでもない快を見て、花の怒りはグツグツと煮込まれ始める。そして、コスチューム事件で鍋は沸点に達し、ついには爆発したというわけだ。