〔PHOTO〕Gettyimages

コロナショックのウラで…韓国が苦しむ「出生率激減」という大問題

出生率が「1」を割っている

出生率が1を切る

韓国の新型コロナウィルスの感染者拡大の影響で韓国経済は大きな影響を受けているが、ちょうど韓国で感染者が急増し始めた2月下旬に、長期的に韓国経済を揺るがす注目すべき数値が公表された。それは合計特殊出生率(以下、出生率)である。合計特殊出生率は2018年に1を割り0.98に下がったが、今回公表された2019年の数値は0.92となった。

ちなみに少子化に苦慮する日本の出生率の最低値は2005年の1.26であり、出生率が1を切るということはかなり深刻な状況であるといわざるをえない。2018年に引き続き2年連続で合計特殊出生率が1を下回ったことは、韓国経済の将来に暗い影を落としている。

〔PHOTO〕Gettyimages
 

韓国の出生率が低い理由を結婚行動と出産行動にわけて考えてみよう。

韓国では平均初婚年齢が年々遅くなっている。2019年の平均初婚年齢は男性が33.4歳、女性が30.6歳である。1990年はそれぞれ、27.8歳、24.8歳であったので、30年ほどで男性が5.6年、女性が5.8年、初婚年齢が遅くなっている。

韓国保健社会研究院が行った「全国出産力および家族保健福祉実態調査」(以下、調査)によれば、30~44歳の未婚男女に結婚していない理由を尋ねたところ、男性は「経済力が不足しているため」、「結婚費用が不足しているため」と回答した人が多く、女性は「理想の異性に会えないため」が多かった。そして92.7%の未婚女性が配偶者に求める条件として「経済力」を挙げた(複数回答)。