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なぜWHOは中国に牛耳られたのか…? コロナ危機のもう1つの真実

トランプが激怒しても何も変わらない…
夫馬 賢治 プロフィール

ドイツはアメリカを「海賊」呼ばわり

一方のアメリカはと言うと、非常に評判が良くない。トランプ大統領は4月3日、国内で深刻化する医療機器及び医療資材の確保を急ぐため、メーカーに対しこれらの海外輸出を禁止したのだ。

当然、輸出が封じられた化学メーカー3Mなどの企業は困ったが、それ以上に困ったのは、輸出先の国だ。特に中南米は、アメリカからの輸入により医療資材を調達していたのだが、モノが入ってこなくなり、中国を頼るよりいま他に選択肢がない。

さらに4月4日には、ドイツのベルリン警察が、アメリカ政府を「海賊」と非難する事件も発生。同警察の発表によると、ドイツがバンコク経由で中国から輸入するはずだったマスク20万枚が、バンコクの空港で何者かに強奪され、裏にはアメリカ政府がいると断じたのだ。

ドイツのハレ市の様子。by Gettyimages
 

真実のほどはわからないが、ドイツがいまアメリカをどのように見ているかは伝わってくる。そう、今、世界では、中国ではなく、アメリカが国際的な孤立状態に陥っている。

WHOが現在置かれている状況についても、こういう角度から見ると違って景色が見えてくる。私は日頃から大企業や機関投資家向けのアドバイザリーの仕事をしている関係で、国際機関やNGOの情報をウォッチしていることも多い。

なぜ、企業や投資家の話と、国際機関やNGOが関係あるのかというと、詳しくは、私の『ESG思考 激変資本主義1990-2020、経営者も投資家もここまで変わった』(講談社+α新書)に書いているのだが、最近両者の接点が濃くなっていたりする。

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