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コロナの不確実な死のリスク…「致死率3.4%」に意味がない理由

「感染者」とは誰を指すか

信頼できるデータの不足

百年に一度のパンデミック呼ばれるコロナ病、COVID-19が、世界中を席巻している。日本でも7つの都府県で緊急事態宣言が出された。これによって学校閉鎖、ホテル、レストラン、スポーツ施設の休業など、あらゆるビジネスに急ブレーキがかかっている。

だが、このパンデミック騒動、もしかして百年に一度の大失敗になるかもしれない。なぜかというと、私たちは、どれだけの人が感染しているのか、または感染したままなのかについて、信頼できるデータを持ち合わせていないからだ。

閑散としたJR新宿駅 photo by gettyimages

まず、人命を救うために、感染拡大を食い止めねばならない。このために採用された厳しい対策によって経済被害が発生する。すなわち、コロナ病による被害は、新型コロナウイルスそのものの毒性(感染率と致死率)によって失われる人命と、コロナ病を止めるための厳しい対策が引き起こす経済被害によって失われる人命である。

厳しい対策は、その効果を確認したうえで、いずれ解除していかねばならない。そのタイミングをどうやって判断するのか。そこで必要なのが、信頼できるデータである。

世界中の医療関係者、研究者、一般人がそれぞれの立場で懸命に努力をつづけている。感染者数や死者数が集計され、ネットに掲示されている。だが、集計されたデータは不十分である。今のコロナ病との戦いはいわば戦時体制といえるものであるから、精密なデータ収集が無理なことを承知している。それでも、検査件数の不足、感染者数や死者数の集計が不十分という事実は変わらない。

 

じつは、感染者の集計ミスは10倍なのか、それとも100倍なのかさえ把握できずにいる。コロナ病の発生から4ヶ月が経過したが、多くの国で感染の有無を調べる検査は十分に行われていない。すなわち、一般人にどれだけ感染が広まっているかについての信頼できるデータを持っている国はほぼ皆無なのである。