コロナ禍に長引く外出自粛…こんなときこそ歩いてみよう!

国連も奨めるマインドフルネスを歩きながら
谷川 浩隆 プロフィール

依存しないで自立することが治療の第一歩

じゃあ、依存って何? 患者さんは何を求めているの? どうやって治してほしいの?何をしてもらいたいの? ちょっとでもそんなことを考えているかもしれないと思った方は「じゃあ、自分は医者に何をしてもらいたいのか」を考えてみてください。

薬? 注射? マッサージ? 手術? いや、どれでもないはずです。どれでもないのに、「何かスペシャルな」治療を受けたがっているのです。でもそんなものはありません。できるのは自分が変わることだけ。そのことを理解してもらうことが医者にとって最も大切な仕事なんです。

 

「自分が変わる」そんな単純なことで患者さんは元気になり、そしてよくなります。特別な治療もせずお金もかけないで患者さんがよくなるには、患者さん自身が腰痛や肩こりを治す「奇跡」なんてないことを知り、自分自身が治すという気持ちになることが大切なのです。

医者だってどうやったら患者さんに一番よろこばれるか、それを考える時があります。でも、そのために耳障りのいいことしか言わないとか、科学的な裏づけのない「奇跡的な治療」をでっちあげるとか、そういうことは卑怯な医療です。

これに対してマインドフルネス・ウォーキングは「自分がかわることができる」治療法です。

マインドフルネス・ウォーキングの効用

ここで再びマインドフルネス・ウォーキングについて強調しておきたいことをあげてみます。

ウォーキングは、せすじを伸ばして、大きく手をふって早めの速度で行ってください。20分で2キロメートルを歩く速さです。ウォーキングが終わったらうっすら汗をかく程度の運動量が最適です。

それでいてけっして気張ったり、りきんだりしないこと。ウォーキングの時、リラックスして気持ちをおちつかせることが重要です。気持ちとしては「運動をしている」というよりは「瞑想をする」という気分です。

こころを落ち着かせて歩こう(photo by iStock)

瞑想などというとイメージとしてはどうしても目は半開きにしてボヤっとしている感じがするのですが、決してそうではありません。歩きながら目の前のことにしずかに集中してください。

歩きながら頭の中で別のことを考えていてはいけません。過去や未来をおもいわずらうな、ということです。こうやってウォーキングをすれば、信号や対向者にも注意が向けられるのでボヤっと歩いているのとちがってむしろ安全な歩行ができます。

でも今はこのコロナ禍の中、人通りのある街はやめてできるだけ人の少ない公園や川べりなどを歩きましょう。