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不動産は「新型コロナの影響を受けない」その考えは甘すぎる

たとえコロナから脱け出しても…

REITの乱高下が意味すること

新型コロナウイルス感染拡大の影響が、不動産市場を蝕み始めている。

新型コロナの影響に対して、不動産業界では当初、「影響が大きいのはホテルや旅館などで、商業施設やオフィス、住宅への影響は軽微」と考えられていた(今でも、かなりの不動産関係者が同様の主張をしている)。しかし、外出自粛やテレワークへの移行により、多くの商業施設やオフィスビルが休業状態に陥っている。

 

不動産は売却や賃貸契約の解除、賃料の引き下げなどに時間がかかるため、すぐに経済統計には変化が現れない。そこで、不動産の動向の影響が敏感に現れる、東京証券取引所に上場されている東証REIT(不動産投資信託)指数の動向を見てみよう。

REITとは、投資家からの出資や金融機関からの借入金などにより集めた資金で不動産物件を購入し、保有物件から得る賃貸収入から運営費用や利息などを控除した利益を投資家に分配する仕組み。このため、不動産への影響が懸念される事象が発生すると価格が変動する。

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新型コロナの影響で、同指数は2020年2月20日の高値(2250.65ポイント)から3月19日の安値(1145.53ポイント)まで1105.12ポイント下落した。下落率はリーマンショック並みの49.1%にも及んだ。