日本を代表する憧れリゾートの一つである星野リゾートは、なぜこれほどまでに多くの人を引きつけるのでしょうか? ホテルジャーナリスト・せきねきょうこさんが各施設の魅力を紐解きます。

第4回は、せきねきょうこさんが「星野リゾート 界 遠州」を愛する理由をご紹介。景観・客室・料理・アクティビティ・温泉の5つのポイントについて、じっくり語っていただきました。

新型コロナウイルスの感染拡大を受け、政府の緊急事態宣言発令に伴う外出自粛が呼びかけられている今、もちろん旅行に行きたくても行けない状況です。ですが、「収束したら、どこに行く?」と、次の旅の計画をじっくり練ることは可能です。ワクワクできる楽しい想像をし、少しでも‟おうち時間“の笑顔が増えれば幸いです。

POINT 1:ランドスケープ(景観)

地域の伝統文化と智慧を継ぐ
「つむぎ茶畑」と湖の共演

客室の窓から見える景色は、湖を借景に手入れの行き届いた茶畑が“遠州綿紬”の縦縞模様を彷彿とさせる。

穏やかな空気に包まれる宿は、庭一面に茶畑が広がり、浜名湖を望む清々しいロケーションに建っています。日本で一番長い周囲長を持つ汽水湖(海水と淡水の中間の塩分を持つ水を湛えている湖)として知られる浜名湖は、すぐ目の前に眺められ、緑の山々と鏡のように静かな湖面が心を落ち着かせてくれます。

客室の窓から望む早朝の浜名湖。鏡面のように山が映り込む穏やかな朝、空気の新鮮さが際立つ。

付近には、舘山寺温泉の名の由来となっている曹洞宗舘山寺もあり、遊歩道を歩いて展望台に上れば、風光明媚な浜名湖が見渡せます。

POINT 2:客室

“遠州綿紬”に彩られた客室は
全室がレイクビュー

「遠州つむぎの間 和洋室」(40㎡)。スタンダードな客室で、琉球畳の居室とフローリングのリビングスペースが整う居心地のいい客室。
「遠州つむぎの間 茶処リビング付き和室」(36㎡)。この部屋はよりお茶を楽しんでもらえるよう数々の種類のお茶とその淹れ方、茶道具が揃っている。

すべての客室がレイクビューで清々しい眺望。「遠州つむぎの間 和洋室」「遠州つむぎの間 茶処リビング付き和室」など、和空間と和洋折衷の空間を飾るのは浜松の伝統工芸品である「遠州綿紬」です。

客室内の障子代わりに浜松の伝統工芸「遠州綿紬」の設え。渋く温かみのある“日本色”に四季から生まれたという“縞模様”が特徴的。

ベッドライナーや障子などからも職人の手仕事が伝わり、江戸時代より大切に守り抜かれた伝統の遠州綿紬を、懐かしくも新鮮な世界として堪能させてもらえます。

日本茶は飲む、食べるほか、写真のように“茶香炉”としても利用。香ばしい茶の香りが気持ちを鎮め、リラックス効果、疲労回復効果が期待される。

POINT 3:料理

名産うなぎとふぐの王様とらふぐ、
絶品料理と共に味わう静岡の地酒

遠州の隠れた名産品とらふぐは1年を通して楽しめる。ふぐの白身は高タンパク・低脂肪、皮はコラーゲンが豊富で健康や美容にも最適。

浜名湖名物と言えば「うなぎ」が最も知られていますが、界 遠州では「ふぐの王様・とらふぐ」を通年楽しめます。オリジナル料理として、ふぐとうなぎの贅沢な会席「ふぐうな会席」は通年提供、さらに秋から冬には「ふぐづくし会席」も登場し、そちらも絶品だそう。

旬の野菜やキノコ類たっぷりの「てっちり鍋」(ふぐづくし会席で提供)。鍋の王様とも言われる贅沢なてっちりは、昆布出汁でさっぱりと食す。寒い季節に体を温めてくれる贅沢な鍋料理。

遠州灘は天然とらふぐの好漁場であり、近年、遠州灘から熊野灘にかけての水域も好漁場として注目を浴びているのだとか。食通をうならす贅沢な食材がテーブルを飾ります。

ご当地食は、お茶処に因んで本物の茶箱を使う「茶箱朝食」が人気。アサリ、アオサ、豆腐などを使った「浜名湖汁」も美味しい。浜名湖のアサリは量が激減し貴重品に。