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コロナ給付金、日本だけが「不正受給」を過剰に恐れている

とにかく支給しなければ間に合わない

布マスクは、さながら「はずれ券」のようなものだ

いま日本では休業要請と補償はセットでなければならない、という声が挙がっているが、政府から国民に支給されるのは、30万円か布マスク2枚(その後また追加マスクあり)。しかも30万円はほとんどの人が該当しないので、さながら布マスクは、はずれ券のようなものだ。これが非常時でも給料の下がらない政治家や国家公務員が考えた結果なのであれば、いっそのこと国から届いた布マスクに油性マジックで「はずれ」とでも書いて着用すればいい。そうすれば彼らの目に触れるのかもしれない。

人通りがほとんどなくなった銀座 photo by gettyimages

一方で、アメリカ・ニューヨークでは感染者数が現在の日本くらいの頃(約8000人)、時期でいえば3月20日頃、もうすでに新型コロナによる失業保険の給付が始まっていた。ニューヨークでは、3月22日に医療従事者やスーパーマーケット、ドラッグストアなど必要不可欠な職業以外は出勤禁止の命令が出たが、3月13日にトランプ大統領の非常事態宣言、3月16日にニューヨークのすべての飲食店、学校、裁判所が閉鎖されたことにより、それ以外の業種の自主的な閉鎖、解雇が始まり、在宅勤務が可能な人はテレワークの導入が進んでいた。

つまり、新型コロナ感染拡大が現在の日本の状態になる前から、主にアメリカの中小企業がレイオフ(一時解雇)を積極的に活用していた。レイオフされた人は失業保険金を毎週もらい、それが現在も続いているので実質的な支援金になっている。日本の報道ではアメリカの失業者数の増加ばかり取り上げていたが、報道の裏でアメリカ人の最低限の生活は補償されていたのである。

 

アメリカ・ニューヨークの失業保険受給の方法は後述するが、インターネットでの登録に1日、申請してからは2日で銀行口座に失業保険金が振り込まれている。これは新型コロナによるアメリカ人の経済的損失が大きかったために、いつもより迅速に支給されており、通常であれば4週間から6週間かかっていた。