コロナショックで見直された大事なもの
さて、モーサテの経済視点は「Real の希求」と述べた。

ひとは失って初めて大切なものに気づく。今、失われて何が大切か、多くの人が痛感しているだろう。それはリアルな人と人とのつながりである。普段であれば、いつでも会えるから、とろくに連絡もとっていなかった相手と、いざこのような事態になれば、もう当分会えないのである。そのうちいつか行こう、と思っていた旅行も、レストランも、芝居も、すべて行けないのだ。
一度、こういう状況を体験すると、人はより刹那的になるかもしれない。それはいい意味で「今を生きる」ということにつながる。先送りをしなくなる。今、この時を大切に過ごそうと思うだろう。そうしたマインドはデフレ脱却にもつながり、消費の活性化にもなる。
在宅勤務、テレワーク、リモートなど働き方は変わるし、不可逆的だ。だが一方で、終息後はやはり、リアルなものの価値が見直されると思う。
人の動きやつながりが戻ってくる。いや、それを取り戻そうという流れが強まるだろう。