4月16日 カナダの発明家・ボンバルディア生まれる(1907年)

科学 今日はこんな日

地球のみなさん、こんにちは。毎度おなじみ、ブルーバックスのシンボルキャラクターです。今日も "サイエンス365days" のコーナーをお届けします。

"サイエンス365days" は、あの科学者が生まれた、あの現象が発見された、など科学に関する歴史的な出来事を紹介するコーナーです。

1907年のこの日、世界的重工メーカー、ボンバルディアの創業者としても知られるジョセフ=アルマン・ボンバルディア(Joseph-Armand Bombardier、1907-1964)が生まれました。

 

カナダ・ケベック州の都市であるヴァルクールで生をうけた彼は、若いころから機械にめっぽう強く、自宅のガレージで機械の改修にいそしんでいました。

ケベック州の街並み Photo by iStock

彼の住んでいたケベック州はケッペンの気候区分における「冷帯湿潤気候」にあたり、夏は比較的温暖ながら冬は非常に寒くなります。日本では北海道がこれにあたります。

当然、大量の雪が降りますが、当時のカナダには雪中を快適に移動する乗り物がありませんでした。ボンバルディア自身、幼い息子を悪天候のため病院に運べず亡くしてしまうというつらい経験をしています。

そこで彼は今日のスノーモービルの原型にあたる乗り物を開発し、高い評価を受けました。

ボンバルディアの作ったスノーモービルは軍事にも転用されることとなり、これをきっかけとして彼は現在まで続く車両メーカー・ボンバルディア社を設立しました。

軍事用大型スノーモービル「B12」に乗ってみせるボンバルディア(1943年撮影) Photo by Public Domain

ボンバルディア社はしばらくスノーモービルに集中した経営をしていましたが、1986年に小型旅客機メーカーのデハビランド・カナダ社を買収したことをきっかけに航空事業へも進出。業容を拡大していきます。

現在、スノーモービル部門は関連会社に売却したものの、鉄道部門では世界最大の生産設備を保有し、民間航空機部門では世界第4位に位置するなど、世界的企業としての存在感を発揮しています。

ボンバルディア社のスノーモービルブランド「Ski-Doo」 Photo by iStock