「にゃ」は「幼さ」も連想させる

音的には、「にゃ」は、拗音(小さい「ゃ」の音)を含みますが、拗音は、もともとことばの発達が十分でない、幼児語によく見られる音ですから、この音を大人が本来は使われない部分で使うと、幼児が話しているような「幼さ」や「可愛さ」などを連想させます。

また、秋山ら(2011年)の実験によれば、ナ行の音は、50音の中でももっとも「やわらかさ・丸み」を持った響きがありますし、拗音も同様にそこそそこの「やわらかさ・丸み」を持った音です。こういった音自体の特性も相まって、「にゃ」という音は、やわらかい語感を生み出すことばとなっています。そこから、親しみやすさ、可愛らしさ、癒しなどの印象につながっていくのでしょう。

家族と喧嘩が絶えない人は、試しに語尾に「にゃ」をつけて会話してみては?〔PHOTO〕iStock

ネコ口調に限らず、他の動物キャラ(「〜だワン」[犬])、ご当地キャラ(「〜なっしー」[ふなっしー、船橋市のマスコットキャラクター])など、巷には多様な「キャラことば」が溢れています。ちょっと違った自分を演出したい時、「ことばのコスプレ」として、普段のことばとはちょっと変えてみるのも一興です。それぞれの口調からどんなキャラを想像してもらえるかを考えながら使うのも面白いかもしれません。

毎日同じ人と顔を突き合わせてばかりで、会話や関係がマンネリ化してたり、ちょっとしたことでイライラしてしまいがちですが、対人関係の調整にも役立つこういった「ことば遊び」を取り入れて、気分転換を図ってみてください。