4月12日のニューヨーク〔PHOTO〕Gettyimages

アメリカで「検査受けられず在宅死」が激増…日本もこの道を辿るのか

日本の緊急事態宣言、海外では不評

ニューヨーク市、保健委員長の悲痛な叫び

〈通常、ニューヨークでは、1日20〜25人が在宅死している。今はそれが毎日200〜215人だ。増加人数のほとんどすべてが、新型コロナの感染者であることは確かだ。しかし、増加した人数がすべてが新型コロナの死者数としてカウントされているわけではない。そんなわけで、すでに高いニューヨーク市の公式死者数は、確かに少なくカウントされている〉

4月5日、惨状を訴える悲痛なツイートをしたのは、ニューヨーク市議会の保健委員会委員長マーク・レヴィン氏である。いまニューヨーク市では、新型コロナウイルスに感染しているかどうか、検査もできぬまま在宅死している人々が多数いるというのだ。検査が追いつかず、医療リソースも足りないために治療も受けられず、自宅で病状が急激に悪化し、命を落としてしまう――背筋が寒くなるような話だが、いま起きている現実だ。

ロサンゼルスにも、新型コロナの症状を見せていたものの、検査拒否されて在宅死した男性がいる。男性は肺炎で亡くなったと診断されたが、死後、民間機関が検査した結果、新型コロナに感染していたことがわかった。

こうした惨状が繰り広げられるアメリカで過ごしていると、日米で状況は違うとはいえ、日本の対応の「ヌルさ」には不安を掻き立てられる。

 

緊急事態宣言後も「人、人、人」

「本当に『緊急事態宣言』が発令されたのか?」

ツイッターにあげられている「緊急事態宣言」翌朝の画像を見てそう思った。駅の階段を上り下りする人、人、人。電車の中も「3密状態」だ。「社会的距離」も全然取られていない。宣言が行われて、いったい何が変わったというのだろう? 実際、山手線の利用者数は35%ほどしか減っていないという報道も出ている。