コロナ危機で、じつは日本が「世界で一人勝ち」する時代がきそうなワケ

もしバフェットならばこう投資する…!
大原 浩 プロフィール

ちなみに、日本の株式市場では「本質的価値」に対して私が見る限り株価がかなり割安な企業が数多く見受けられ、「買いたい」衝動に駆られることがしばしばあるが、「6発しか込めていない拳銃の弾丸を撃ち尽くしたら、後は何もできない」のも事実だ。

極上の獲物を弾切れでみすみす逃さないためにも、今は忍耐の時期ではないだろうか? バフェットは「投資の利益の大部分は『忍耐』に対する報酬である」と述べている。

魅力的な投資先はたくさんあるが……ナンピン買いを行うときは特に買い急いではいけない

 

落ちてくるナイフを素手でつかんではいけない

市場に長く関わっている方なら「落ちてくるナイフを素手でつかんではいけない」という警句を聞いたことがあるであろう。屋上から誰かが投げたナイフを素手で受け止めたら大けがをする。しかし、地面に落ちたナイフを拾うことはいとも簡単だ。

株式市場でも、急落している時にはさらに急落する可能性があるから大けがの可能性が高い。だからバフェットが株式を購入するのは「ナイフが地面に落ちてから」である。

具体的に言えば、チャートで安値を付けた後、一定期間観察して「底値」を確認してから購入する。ほぼ毎回この手法をとっている。最安値で買うチャンスを逃すことにはなるが、長い間に5倍・10倍以上の株価を目指すバフェット流ではそのような差はあまり問題にならない。リスク回避の方がはるかに重要なのだ。

しかも、さらなるリスクヘッジのために複数回に分けて購入する。ペトロチャイナへの投資の際にも、かなり株価が上昇してから2回目の購入を行っている。

どうせなら1回目の安値の時にすべて購入すればいいのにと思いがちだ。しかし、バフェットは「自分が安値だと思った判断が間違っている」ことにも「備えている」のだ。実は、2回目の購入資金は、自分の判断が間違っていた時、さらに下落した株をナンピン買いし平均コストを下げるために準備していたものだといえる。