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「コロナ後」の世界では、国家、企業、社会はここまで激変する…!

すでに覇権争いは始まっている

新型コロナウイルスの感染拡大がいま世界経済に暗い影を落としているが、そのウラで「アフター・コロナ(コロナ後)」をめぐる覇権争いがすでに始まっていることをご存知だろうか。このほど『経営戦略4.0図鑑』を上梓した立教大学ビジネススクールの田中道昭教授は、このコロナ禍は「歴史上たびたび繰り返された大変革の端緒となる」と指摘するのだ。ではいったいこれから何が起こるのか、「コロナ後」の世界で国家は、企業は、社会はどう激変するのか……。田中氏は「GAFAすら決して安泰ではない」と驚きの近未来図を指摘するのである――。

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「アフター・コロナ」の覇権争いが始まった

まずは世界中でコロナウイルスの猛威から医療崩壊を防ごうと必死に対策を講じているすべての政府と感染症対策の専門医、またまさに感染者と対峙している現場の医師や看護師他、医療スタッフの方々に心から敬意を表したい。

そして戦略論を専門としている筆者は、そんな渦中だからこそ、あえて「アフター・コロナ」の世界を描写したいと思っている。それは日本人の世界観や価値観として受け入れることの困難な勢力が「アフター・コロナ」において覇権を握る可能性もある展開になっていることを強く危惧しているからだ。

今、この瞬間、異常な緊急事態に世界が陥っているからこそ、国や企業がどのような大戦略を持っているかでその趨勢が決まってしまう状況にある。近未来における一人ひとりの生活に直結することなので、いま議論することが大切なのである。

 

その覇権争いは「国家」、そして「企業」という二つの枠組みで起こる。

そのような大戦略に見事に合致していると筆者がにらんでいるのは、まずはドイツである。

企業としてみれば、米「GAFA」と中「BATH」に他ならない。

今回の寄稿は、ドイツと米GAFAの戦略から、日本が取るべき「アフター・コロナ」の戦略を考えていくことも目的としている。まずはドイツの国家戦略から見ていこう。