北朝鮮の不可解なミサイル連射「コロナ不安を打ち払うため」は本当か

なぜ、このタイミングで?
時任 兼作 プロフィール

米国の巧みな対応

これに対し、米国のトランプ大統領は今年1月の時点では、「(金委員長は)私との約束を破らないと思うが、破るかもしれない」との懸念を示していたものの、その後、泰然とした余裕を示すようになった。

北朝鮮がミサイル発射をした直後の3月3日には、「反応することはない。短距離ミサイルだ」と従来通りの見解を述べたほか、同月下旬には金委員長に親書を送り、新型コロナウイルスの感染防止に協力する意向を示すとともに、「金委員長との対話を続けていくことを期待している」と伝達。その一方で「両国の力学的な均衡が維持され、公平性が保障されてこそ、対話について考えることができるだろう」と付言し、北朝鮮のミサイル実験にくぎを刺している。

 

「『メッセージは受け取った。まあ、新型コロナウイルスで大変だろうが、そう焦るな。近いうちに話そう』という意味だろう。情報に通じており、外交が巧みな米国らしい対応ぶりだ。日本とは明らかに違う」(前出・政府関係者)

北朝鮮をめぐる動きは、どうやら河野氏が言うほど軽々しいものではないようだ。日本もそろそろ防衛・外交音痴を卒業するべき頃合いである。