北朝鮮の不可解なミサイル連射「コロナ不安を打ち払うため」は本当か

なぜ、このタイミングで?
時任 兼作 プロフィール

米国へのメッセージ

ある防衛関係者は、こんな疑問を提示した。

「国内不安を一掃し、大勢を引き締めるだけにしては、3月以降のミサイル実験は頻繁過ぎる。この状況で新兵器の開発に余念がない点も気になる」

北朝鮮は先月2日、9日、21日、さらに29日にも短距離弾道ミサイルを発射し、昨年8月には短距離弾道ミサイルと軌道が酷似した多連装ロケット砲の初試射を行っている。つまり、短距離兵器の整備に注力し、またそれを強くアピールしているのだ。

 

先の防衛関係者は、こうした北朝鮮の動向をつぶさに分析の上、こう語る。

「いま短距離用のミサイルや兵器をアピールする理由は何か。韓国、日本への攻撃をもくろんでいるということではないか」

一方、政府関係者はより広い視野からこうも発言した。

「ある意味では韓国、日本への攻撃に備えているとも言えるが、正確には違う。北朝鮮がターゲットにしているのは、在韓米軍であり、在日米軍、すなわち米国だ。いつまで待っても色よい返事をしてこない米国に対し、軍を通じてメッセージを伝えているわけだ」