朝鮮中央通信サイトより

北朝鮮の不可解なミサイル連射「コロナ不安を打ち払うため」は本当か

なぜ、このタイミングで?

「感染者はいない」と言うが…

世界が新型コロナウイルスに翻弄される中、不可解な動きを見せている国がある。なぜかミサイル実験を繰り返している北朝鮮だ。

これについて、河野太郎防衛相は3月29日、「北朝鮮の国内で新型コロナウイルスの感染が拡大しているという断片的な報道もある。何らか関係しているのではないか」と発言。北朝鮮が新型コロナウイルスの被害によって生じた国内不安の一掃を図り、体制を引き締める意図で発射した可能性があるとの見方を示した。

 

事実、北朝鮮でも新型コロナウイルスによって深刻な被害が出ているようだ。日本政府関係者が語る。

「北朝鮮は公式には、感染者がいることを認めていない。感染症対策当局のトップである朴名帥は『これまでのところ、誰一人として感染していない』として、感染者ゼロだと主張している。

だが、北朝鮮の国営メディアは3月初旬、国内で7000人を隔離したと報じている。また、そのおよそ10日後には、中朝国境に駐留していた北朝鮮兵士約180人が、新型コロナウイルスを原因とする感染症で死亡したとの情報も流れた。この直後、在韓米軍の司令官は、北朝鮮軍が感染拡大の影響で1か月間、軍事活動を停止していたと発表している。

さらに3月末には、新型コロナウイルスの検査体制を充実させるべく、友好国に支援を求めたことも判明した。この直後、金正恩朝鮮労働党委員長は平壌市内での病院建設を加速させたとされる。北朝鮮でも、感染が急速に広がりつつあることは間違いない」

河野氏の発言はこうした状況を踏まえてのものとみられるが、事の真相はそれほど単純なものではないようだ。